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ベルト職人列伝 第1回 レジー・パークス(Reggie Parks)

チャンピオンベルト愛好家ならば知っておくべき人物、それが「キング・オブ・ベルト」レジーパークス氏です!チャンピオンベルト界のチャンピオンであるといっても過言ではありません!

1964年からチャンピオンベルト製作を始めた彼が最初に作ったのは自身が持っていたタッグ王座のチャンピオンベルトでした。それまではトロフィーで、しょっちゅう壊れては直し、壊れては直しを繰り返していたそうです。そのベルトが評判を呼び、AWAのバーン・ガニアがタッグ王座のベルトを依頼し、名を上げたそうです。

彼はエッチング処理(正確にはフォト・グレイビング製法)のベルトの先駆けです。

エッチング処理が主流になる以前のチャンピオンベルトというのは、トロフィー用のパーツを用いたものや鋳型を用いたものが主流でした。前者の例としてはAWAニック・ボックウィンクルタイプ、後者の例としてはWWWFバックランドタイプが有名です。

トロフィーパーツを用いたベルトは製作コストが安く抑えられますが、デザイン面で安っぽくなってしまう上、壊れやすいという難点があります。対する鋳型のベルトは頑丈でデザインの幅が広いが、いかんせん高価でした。(ちなみに鋳型系ベルトでは、WWWFバックランドタイプを作ったニキータ・ムルコヴィッチとNWAレイスタイプを作ったメキシコの宝石商、マヌエル・サバラが有名です。情報が少ないですが、いつかこの2人の記事も書けたらと思います。)

そこでエッチング処理のベルトというものを考えてみると、「安くて頑丈でデザインの自由度が抜群に高い」の良い事尽くめで、なるほど主流になったのも当然の帰結ですね。

レジー・パークス氏の代表作といえばやはりWWFのウィングド・イーグルインターコンチネンタル王座ではないでしょうか。

写真はこちら

私も昨年、パークス製のウィングド・イーグルをお目にかかりましたが、鷲の神々しさと光線で引き締められたタイトな印象が実に美しく、眼福にあずかれたなと今も思い出せます。下の写真はその時のものですが、撮影が下手で申し訳ありません

パークス氏はプロレス団体だけではなく、総合格闘技や、野球やアメフトなどのメジャースポーツのチームなどにもベルトを作っています。プロレス業界の外で最も一般大衆の目にふれたのは2008年にアメリカの歌手マドンナが発表したアルバム「ハード・キャンディー」のジャケットで使われたオリジナルのチャンピオンベルトではないでしょうか。

検索:マドンナ ハードキャンディ

2000年代前半までカーペット清掃業とベルト製作業の2足のわらじを履いていましたが、今はベルト製作業一本となっています。しかし老齢のため、最近では秘書のリコ・マン氏に仕事を任せ実質的に引退していると見られています。

次回はパークス氏の一番弟子、デイヴ・ミリカン氏(Dave Millican)です!

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